症状を決めつけない事

今までの考え方がそうなのですが、症状名はあくまで結果です。

例えば『自律神経失調症です』『起立性調節障害です』『坐骨神経痛です』『五十肩です』などあらゆる診断名がありますが、これは結果であり原因ではないという事です。

診断名がつくと「私は〇〇なんだ。だから痛みや不調があってしんどいんだ。だから治りたくても〇〇だから仕方ないんだ。」と思い込み決めつけていませんか？

結果ばかりに目がいくので【なぜそうなったのか？】という所を本当の意味で忘れています。

この本当の意味というのが大事です。

一般的には「仕事のストレスが溜まって自律神経失調症になったのかな・・・？」「姿勢が悪いから腰が痛くなって坐骨神経痛になったのかな・・・？」「夜は眠れなくて朝方になって眠れるから学校にもいけないのかな・・？」「歳だから肩が挙がらないのかな・・・？」と感じているはずです。問診のときでもそういった返答がたいがい返ってきます。

この時点でもう決めつけているんですね。

ではなぜ自律神経失調症の原因が仕事のストレスだと思うのであればそのストレスを減らせばいいのではないですか？なぜそのストレスが身体に負担をかけなくてはならなかったのか？同じストレスでもAさんは大丈夫でもBさんは負担になった。この差が本来の原因かもしれません。その差は人によってもちろん違います。そこを探して正さなければとは思いませんか？

特に自律神経失調症と言われている方は不眠や不安などの薬が処方されます。そしてそれで改善されれば問題はないでしょう。しかし、必ず聞く言葉が「薬が合わなかったから別の薬を飲んで様子をみてたけど、それも効かなくなってまた少し強い薬を飲んでます」

もうこれは本当の原因から遠ざかっています。

薬にコントロールされて身体が次第に疲れていっている・・・身体が疲れればそれだけ治す力も抵抗力も体力も低下してしまいます。そう思いませんか？

薬が悪いと言っていません。しかし忘れていませんか？本当の原因を。

決めつけてしまうと今までの固定概念というものが脳から指令を出すのでいつまでたっても同じなのです。

ここでいう自律神経失調症の原因が仕事のストレスだとしたら、それがどこにどのように負担をかけて身体がコントロールできなくしているのか探す事が大事です。

しかし、このような症状が慢性に継続している方は心も身体にも余裕がなくなっています。

その負担を減らしていくことで心にも身体にも余裕ができ、物事の捉え方も次第に変わってきます。